こんにちは。岡山旭川ロータリークラブの岡邉晴香です。
2月の報告をさせていただきます。
新しいホストファミリーとの生活にも慣れ、環境の変化や留学生活の残りが少なくなってきたことなどもあって、今月は今まで以上に充実した月になったように思います。
ホストマザーがベネズエラ出身ということでホストマザーの友達もスペイン語圏出身の方が多く、スペイン語訛りの英語を話す方、英語がほとんど喋れない方などともたくさん会いました。
日本の学校で習ったヒスパニックの方と実際に会って話すことで、ウェストヴァージニアは田舎ですが、それでもアメリカは多国籍で多くの国の文化が合わさってできているのだと改めて感じました。
また、学校での友人関係にも変化が生まれました。
ホストファミリーの家では毎週水曜日に高校生が40人ほど自由に集まってゲームをしたり歌を歌ったりするyoung life という集まりにガレージを活動場所として提供しています。
私も参加して、学校で顔は知っているけど話したことが無かった人と話す機会ができたり、そこで知りあった子がショッピングに誘ってくれたりしました。
young lifeで知りあったり、たまに乗るスクールバスで知りあったりと、環境が変わって友人関係が広がりました。
今まで限られた友達としかあまり話さなかったし気づいたら聞き役になっていることが多かったので、あまり話したことの無かった人にも自分から話しかけることが増えたのはとてもうれしい変化です。
さて、前にも書いたかもしれませんがホストマザーは高校でスペイン語の先生をしています。
私はスペイン語はわかりませんが、外国語を教える者と学ぶ者として、時々外国語の勉強についてホストマザーと話します。
スペイン語を教えるとき、あえて訳を教えないというのがホストマザーのポリシーだそうです。
例えば、Nice to meet youはMucho gustoと言うらしいのですが、Nice to meet youだとは言わずに握手のジェスチャーなどで生徒に意味を考えてもらうようにしているそうです。
こうすれば、頭の中で翻訳するのではなくスペイン語のまま覚えられるのだと教えてくれました。
日本では長文を一文ずつ逐語訳するのが英語の授業ですが、それとは正反対のやり方です。
アメリカに来る前、友達が「頭の中で1語ずつ日本語を英語に訳してしまうから話そうにも英語がスラスラ出てこない」と言っていましたが、日本人が英語を読めても話せないのはこれが大きな原因ではないかと思います。
ホストマザーの「訳さない」というやり方はその解決のヒントかもしれません。
私はどちらかといえば細かいことは気にせず口から出るまま話してしまうし、日本の長文読解の授業が好きではなかったのでホストマザーの考え方はおもしろいし効果があると思います。
実際、ホストマザーとスペイン語でスラスラ会話をする生徒を何人も見たことがあります。英語とスペイン語で言語は違いますが、外国語を現場で教えている先生のもとで留学生活を送れるのはとても貴重で幸運なことだと思います。
また、今月の初めの方にHonor Graduatesの一人に選んでもらえました。
これはGrafton RCが主催して毎年卒業生の中から20人ほど学業を頑張った生徒をディナーに招待するというものです。
中心になって進めているのは私の前のホストマザーで、引っ越して以来会っていなかったので選ばれた生徒が最初に集まったときに再会したときは思わず泣きそうでした(笑)
ともかく、現地の生徒に混じって私も選ばれたのはとても光栄だしうれしいです。
Grafton RCは月に一回学校で例会をしたり、毎月student of monthを選んだりと学校や生徒と関わる活動が多いみたいです。
今月はステイ先が変わったことで学校生活、友人関係、英語への姿勢などいろいろな変化が生まれ、充実した一か月となりました。
日本の高校の友達が卒業を迎え、寂しいなと思いつつ、こちらの卒業や帰国も意識し始めてしまい、本当に1年間は短いなと感じています。
3月にはワシントン、ニューヨーク、ボストンへの旅行があり世界中からの留学生と会えるので、積極的に話しかけてブレザーをバッジでいっぱいにしたいと思います。
写真は地区の他のインバウンド・アウトバウンドとスキーに行った時の写真です。
以上を2月の報告とさせていただきます。
岡邉晴香