ガバナー就任にあたり
ガバナー 鳥居 滋
今世紀に入り、国際ロータリーも一つの転機にさしかかっています。ガバナー補佐制度(DLP)の導入とクラブの改組(CLP)がそれです。
さらに、ロータリー財団の補助金制度の抜本的な見直しが進められており、組織、事業計画、管理運営などについて、かなり大きな改変が行われつつあります。このような時期に国際ロータリー第2690地区のガバナーを仰せつかることとなり、その責任の重さを痛感している次第です。一方、国際ロータリーを取り巻く外況も激変しつつあるのも事実です。
つまり、環境の急変に伴う地球上の人々の営みの中に発生する諸問題で、温かい心の奉仕の手を緊急にさしのべる必要のある懸案も多発しています。特に、地球環境の劣悪化、温暖化などで引き起こされる環境問題は待った
無しの観があります。
今年の国際協議会で、RI会長の李東建氏は、“MakeDreams Real”「夢をかたちに」をテーマとされました。 特に「5才以下の子供たちの死亡率の低下」を強調されています。子供たちを取り巻く環境の劣悪化も例外で
はありません。まず、子供たちに安全な飲料水を確保し、保健医療施設の整備及び衛生設備の改善(水の汚染防止)への取り組みの必要性を特に指摘されました。
今年の会長エレクト研修セミナーでは、グループ討論のテーマとして、「水・環境保全」を取り上げましたが、今や、「水・環境保全」は、地域社会の問題から地球全体の問題へと変貌して参りました。この一年、ロータリーの奉仕が、地球環境の保全に少しでも役立つように努力したいと考えております。どうかロータリアン皆さまのご協力の程、よろしくお願いいたします。