地区世界社会奉仕事業報告
地区世界社会奉仕事業報告
2015年4月25日ネパールの首都カトマンズの北西77キロ付近のガンダキ県内で発生したM7.8(米国地質調査所発表)の地震は首都カトマンズだけではなくその周辺の地域まで被害が広がり死者は8,000人を超える惨事となりました。当時のガバナー事務所に集まった地区内からの義援金は278万円?ほどでした。
ネパールの被害状況などについて地区内のクラブやネパールからの元米山奨学生に問い合わせをして支援要請の有無を尋ねました。その結果2690地区では岡山南RCでお世話されたプラカシュ・カトリさんと2630地区の鈴鹿RCでお世話された元米山奨学生のアルチャナ・ジョシさんが岡山県内で博士課程に進学されており支援要請が舞い込みました。プラカシュ・カトリさんの出身地は震源地のガンダギ県内でシャンジャ郡ヴィルコート自治区コルバール村でしたので建物の崩壊などが激しく多くの男性が国外に出稼ぎに出ていて復興に支障が出ているようでした。
アルチャナ・ジョシさんはすでに首都カトマンズでネパール女性の就労支援のトレーニング施設を運営されていましたが施設が地震の被害で使えなくなり復興のための資金援助が必要ということでした。
状況調査を目的として2015年11月下旬に首都カトマンズに出かけとりあえずの手狭なルーサートレーニングセンターを視察し、カトマンズから飛行機でネパール第二の都市ポカラに移動して、そこから車で約2時間移動の後さらに4輪駆動車で橋のない小川を渡り、狭い急峻な山道を登ってコルバール村を訪問(カトリさんの結婚式に合わせての訪問となりました)村には宿泊施設がなくカトリさんのお宅に宿泊しました。村の方々との話し合いの結果、避難所や集会所を兼ねた公民館建設で話が決定して帰国しました。2016年5月の連休明けに公民館も完成してルーサートレーニングセンターも新しく広い建物に移転が完了しましたので確認に再び出かけました。コルバール村での竣工式には地元の議員や警察署長など来賓が約20名地元の方も200人ほどが出席され地元のテレビ局のロータリアンが取材に来てくれその夜1時間ほどの特別番組で日本のロータリークラブが直接現地に支援活動に入ったことを詳しく放送してくれました。
報告者:事業代表:松本祐二(副ガバナー・地震発生時のガバナー)