「平和の手紙」の感想文を読んで

2014/04/03

「平和の手紙」の感想文を読んで

近堂申洋

 このジャコビー君のレーガン大統領への手紙は1985年に書かれたものです。
あの戦争から40年後、今から約30年前の手紙です。
 ジャコビー君は硫黄島で行われた日米合同慰霊祭に立ち会い、そこで深い悲しみを超えた人間の崇高さを目撃しました。彼は、その感動を米国のリーダーであるレーガン大統領と分かち合いたくて手紙を書きました。
歴史の授業では、太古の昔から繰り返し繰り返し続く戦争の史実と年号を習います。まるで「歴史=戦争」かのようです。けれども、硫黄島でジャコビー君が見た和解の光景は奇跡のように映ったのでしょう。もう戦争は起こしてはいけません。晴香さんと香織さんが感想で書いている通り、「知性」「何かを知る」「同じ人間と して」「これからどうするか」が平和の為に本当に大切なことです。そして、それを 今回の派遣留学に「生かし」「一歩」としてもらえたら嬉しいです。
被爆者やそのご家族を除けば、今を生きる私たちは戦争などなかったように幸せに暮らしています。
「憎しみの連鎖」を断ち切ってこの国を平和な国に導いてくれた先人達に感謝です。
あの戦争の体験を直接話してくれる人が少なくなればなるほど、私たちには戦争の事 をしっかり理解し、未来に向けて「知性」と「これからどうするか」を伝えていく責 任が大きくなっていくような気がします。
二人の感想文を読んで大人としての責任と 若い人達への期待を強くしました。



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