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青少年交換委員会より 伊藤香織さん(倉吉RC) 読書感想文

2014/01/16

「ぼくは13歳 職業、兵士。」を読んで
 

私はこの本を読んで、何度も泣きそうになりました。
私の想像以上のことが現実で起きていることが書かれていました。
戦争などについてはそれなりに学校やテレビなどで少しは世界ではこんなことが起こっているのだとわかっているつもりでした。でもこの本を読んで、私はまだ何も知らなかったのだと思い知らされました。
 
私は13歳の頃は中学校に通っていました。友達と毎日楽しく勉強や部活に励んでいました。
でも世界では、兵士として紛争地帯で戦っている子供がいました。
戦いたいわけではないのにそこに住んでいただけで誘拐され子ども兵として強制にならされ自由を奪われてしまった子供がたくさんいるのだと知り、たくさん疑問がうまれました。

どうして国が違うだけで戦争が今も起こっているのか、どうして子どもが戦争で戦われなければならないのか、私たちはなにもしなくて良いのか、読んでいくとたくさんのことがわかってきました。
 
まず子ども兵にどうやってなるかですが、前文に誘拐されると書きましたが、誘拐され基地のようなところに連れて行かされそこで様々なことをやらされるそうです。
書いてあったことは、人を殺すことについての抵抗感をなくすために親を殺せと命令されたり、友達だったり、自分の村を襲いに行ったりとても残酷なことを強制させられます。

命令は彼らにとって絶対なもので、逆らえばその場で殺されたり、耳や腕などを切り落とされたりするそうです。
読んでいてそれが現実に起こっていることなのだと怖くてたまらなかったです。
こういったことがなくなるために何か政策は行なわれていないのか、どんな政策が進んでいるのかということも書かれていました。
 
国連の様々な取り組み、国際法での子ども兵の禁止、様々な援助活動など、NPOの小型武器回収活動、子ども兵を除隊させそのあとの社会復帰を助けていく活動などなど多くの取り組みが行われているそうです。
こうしたことが多く行われてはいますが、すべてが上手く進んでいるというわけではありません。
様々な問題が立ちはだかり多くのことは解決されていないままです。

では、私たちができることはないのか。直接なにかできなくても今生活している中でなにかできないか。
そう考えたときに私はまずもっとたくさんの知識を得ることだと思いました。

この本を読んだだけでも、私の知らなかったということはたくさんありました。
知らなければ何も策はうてません。
だからもっと世界のことを知って、プラス多くの人が知る必要があると思います。
そうすればいろんな対策が出てもくるし、それに向かう力はとても大きくなります。
私たちでもできることはあります。
 
最後に私たちは今とても幸せに暮らせているのだと改めて感じられました。
生きていること、親や友達がいること、学校にいけていること、何気ない日々のことがとても幸せでもっと大切にしていかなければならないなと強く思いました。


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